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爆発した箇所から煙が立ち上っていく。周りを見回してもアキラの機体は見当たらなかった。
「跡形も無く吹っ飛んだか。まぁ、いい。これでオレの勝ちだな」
ヨシトがそう思ったその時だった。煙の中からミサイルが飛び出してきた。
「何だと!?」
ヨシトはガトリングガンでミサイルを迎撃した。ミサイルはヨシトに到達する前に全て撃ち落とされた。
「ちっ、しぶとい奴め…」
そして煙が晴れるとそこには無傷のアキラのガリオンが立っていた。
アキラは両足のミサイルポッドを外すとヨシトに向かって突撃を開始した。
「これでもくらいやがえ!!」
ヨシトはバズーカとガトリングガンを一斉にアキラに向かって放った。それをアキラはジャンプして回避した。
「馬鹿め!!空中に逃げるということは的になることと同じだ!!」
機体をロックオンし右肩の大型ビームキャノンをアキラに向けた。
「今度こそ終わりだ!!」
ビームを放とうとする…その時だった。
(狙い撃つ!!)
アキラは右手に持っているビームライフルでヨシトのガリオンの右肩のビームキャノンを撃ち抜いた。発射寸前だったビームキャノンは右腕を巻き込んで爆発した。
「うおっ!?」
右腕を失ったヨシトのガリオンはバランスを崩した。アキラはそれを見逃しはしなかった。
アキラは着地をし右手に持っていたビームライフルを投げ捨てるとヨシトに向かって飛びかかった。そして腰のビームソードを掴むと縦に一閃し左腕を切り裂いた。
「ま、負けるのか!?このオレが!?」
両腕を失ったヨシトのガリオンは後ろに後ずさった。
「これで…終わりだ」
そしてアキラはとどめとばかりにビームソードで頭部を貫いた。この瞬間、アキラの勝ちが決まったのだった。
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