[しま]

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 そして今、俺はゆうゆうと街中を歩く。周りの人間は俺を見て歓喜の言葉を上げている。まっ、そんなのはほうっておいて俺はとりあえず魚屋へよる。 「おぉ、ぃらっしゃいしま!今日は何の日だ!マグロか?タイか!だが今日はイカも良いのが入ってるぞ!」 そう言って魚屋のオヤジは俺に見せてくる。だから俺は欲しい物を見た時に鳴くんだ。 「ニャー」 今少しイカもうまそうだったから鳴いてやった。 「そうかイカが良いか!」 そう言って魚屋のオヤジはイカを包んでいる…が今日はエビフライだ!だから俺は店の棚にエビを探しだし、鳴いたんだ。 「なんだ!今日はエビか!?エビ…天ぷらか?団子か?…エビフライか!?」 「ニャー」 そうだ!魚屋のオヤジ。今日はエビをくれ!そう言わんばかりにエビフライで声を上げた。 「そうかエビフライか!…おっとじゃあ今日はそのカゴじゃはいらねぇな。よし後で家に持っててやる」 「ニャー」 そうして俺は魚屋を後にした。
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