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私はいままでに無いくらいのスピードで、これまたいままでに無いくらいの形相で家に帰った。 どれだけ芽衣子は馬鹿なんだよ。 ムカつく。 ムカつく。 祐樹わかんない。 突然色々聞いてきたり。 突然上目線で話しはじめたり。 秋本もわかんない。 大体いきなりキスしてくるとか。 好きでもない人とキスとか。 最後の一言も引っ掛かるし。 道をどんどん進んでいく。 いつもより早く家についた。無心で歩いていたからだろう。 「ただいまー。」 「おかえりー!」 翔太が出迎えてくれた。 「ちょっと私部屋にいるから。」 早々と階段をのぼる。
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