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「さっき聞き損ねたことがいっこ。」 また質問かぁ。 なんでこんなに聞きたがるのよ。 「・・・なによ。」 祐樹は床に腰を下ろした。 「なんで5限来なかったの?」 うっ・・・。 それは、秋本と会いたくなくて。 なんて言ったらまたなんか言われる。 秋本からされたことは、話さなくてもいいよね。 てか祐樹には関係ないよね。 「祐樹には関係ない。」 「ある。」 即答された。 「疲れちゃって、なんとなくサボっただけ。」 「それはない。お前は授業を理由なくサボることなんて絶対にしない。」 「なんでそう言えるの。」 「俺だから。」 祐樹は表情を変えずに言う。
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