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酒井祐樹とは理果の幼なじみである。 理果は小学校まで福島に住んでいた。 そこで生まれた時からずっと一緒で、とても仲良くしていた男の子が祐樹だった。 ふたりはなにをするのも一緒でなんでも話せる双子のような二人だった。 理果が中学受験をしたいと言い出した時も祐樹は応援してくれた。 そして理果は中学受験で東京にある大学までのエスカレータの学校に合格した。 そして父親も昇進して東京に勤めることになったので家族で東京に引っ越すことになってしまった。 別れのときは最後まで笑顔でお話してくれた。 それからも理果は祐樹が大好きだった。 祐樹が中学になって携帯を買い、理果とメールをするようになった。 最初の方は絵文字などたくさんついていて優しいいつもの祐樹だった。 しかしだんだんメール文がとても冷たく、昔は理果と呼んでいてくれていたのに最近ではお前と呼ばれる始末だ。 その祐樹から 「お前にサプライズあるから。」 …はぁ?
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