🎶TRANSFORM-C→H

8/9
前へ
/64ページ
次へ
「っっカワWiiぃ~!!!!」  え、何て?! とか思う暇もなく目の前が真っ黒になった。 あ、抱きしめられてるこれ。  やっぱりこの人あや姉の母親だったんだ。 人間の大人ってでっかいな。 「ねぇ、ママ、この子家で世話しても良いでしょ? 妹にしようと思って人間にしてみたら男の子だったの!」  遠くから必死に母を説得しようとするあや姉の声が……。 遠くから? 「うん、可愛いからおっけ」 「やったー♪」  軽っ! あ、もう駄目だ。 さっきから息が全然出来てな――。  ご‥ん‥めん、‥ょっとき‥く抱き過ぎたみたい」  一瞬のホワイトアウトの後、徐々に感覚が回復していく。 まだ脚がふらふらする。 「と言う訳で、今日から私のことママだと思っていいからね」  そう言って微笑んだ彼女はまたぼくを抱きしめた。 今度は優しく、包み込むような、柔らかい感じだった。  ……お母さ、ん?  
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!

31人が本棚に入れています
本棚に追加