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「っっカワWiiぃ~!!!!」
え、何て?! とか思う暇もなく目の前が真っ黒になった。
あ、抱きしめられてるこれ。
やっぱりこの人あや姉の母親だったんだ。
人間の大人ってでっかいな。
「ねぇ、ママ、この子家で世話しても良いでしょ?
妹にしようと思って人間にしてみたら男の子だったの!」
遠くから必死に母を説得しようとするあや姉の声が……。
遠くから?
「うん、可愛いからおっけ」
「やったー♪」
軽っ! あ、もう駄目だ。
さっきから息が全然出来てな――。
ご‥ん‥めん、‥ょっとき‥く抱き過ぎたみたい」
一瞬のホワイトアウトの後、徐々に感覚が回復していく。
まだ脚がふらふらする。
「と言う訳で、今日から私のことママだと思っていいからね」
そう言って微笑んだ彼女はまたぼくを抱きしめた。
今度は優しく、包み込むような、柔らかい感じだった。
……お母さ、ん?
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