🎶TRANSFORM-C→H

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 毎日毎日、お母さんは帰って来なくて少女が来た。 雨が降っても雪が降っても来てご飯を置いていった。 段ボールやタオルもくれた。  正直たかが猫相手にやり過ぎではないのかと思う。 ――でもそれもまだ日常の内だった。 「レイちゃんこれなーんだ?」  ある夏の日、少女はぼくに変な形の棒を見せて訊いてきた。 勿論分かる訳がない。 「良いこと思いついたから、レイちゃんにびっくりプレゼントだよ!」  日本語で話して下さい。と思っていたら彼女は奇妙な言葉と動きで棒を振り回し始めた。  「ッテコレ・オデンヤ・ナイカ~イ!」  どっかで聴いた感のある台詞と共にこちらに向けられた棒。 鼻の先に付きそうな程近かったので手で払い除けた。  ……手、で?
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