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私は[スーツ君]改め[山本さん]に案内され、更衣室にやってきた。
更衣室は予想以上に狭く、私物がたくさん有って、清楚且つゴージャスな店内からは想像できないような乱雑さだった。
山本さんは、ズラリと並んだドレスの前まで歩き、私にいくつかのドレスを手渡しながら言った。
「それじゃあ、えーっと……。翔子さん。
この白いドレスと、このピンクのドレスと……、あとコレとコレとコレ。
これが誰も着たことない新品だよ。
他は新品じゃないけど、気に入ったやつがあったら着ていいからね。
着替えられたら貴重品持って出てきてね。
まだヘアメイクさん来てないから、ヘアメイクさんが来たら髪の毛やってもらおうね」
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