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私は好奇心に駆られ、田中さんと同じように身を乗り出しながら早口で聞いた。
「誰なんですか?」
すると逆に、田中さんは私から離れるように、ゆっくりとソファーの背にもたれかかった。
そして更に、ゆっくりと腕を組み、真剣な表情のまま答えをもったいぶる。
みのもんたみたいだ。
数秒私を待たせた後、ようやくみのもんたは口を開いた。
「……翔子ちゃんだね」
私は予想だにしない返答に、言葉が出なかった。
冗談なのか、お世辞なのか、何と返せば良いのか解らずに口をパクパクと動かすのが精一杯だった。
田中さんは、私の反応が面白かったようで、手で膝を叩きながら、大声で笑い出した。
笑いはなかなか止まらずに、うっすらと涙まで浮かべている。
「どういうことですか?」
私が不機嫌に問いただすと、田中さんはやっと話し始めた。
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