CLUB rainbow

31/52
前へ
/720ページ
次へ
「俺、ダイキ。よろしく! 翔子ちゃん、飲んで飲んで!」 ダイキさんは、断りもなく、私のグラスに焼酎を入れた。 お酒はなるべく飲みたくないのに…… 「あ、いただきます」 気持ちとは裏腹の笑顔と言葉で乾杯する。 私は最初にダイキさんと乾杯をし、同じテーブルのお客さん全員と乾杯をしようとした時……。 その時だ。 私を取り囲む全てが凍ったように冷たく固まった。 ――浅田さん―― 私の相向かいの席には、浅田さんが座っていたのだ。 これは見間違い……? 酔ってるせいだろうか? こんな偶然……あるわけない……。 何でここに浅田さんが!?
/720ページ

最初のコメントを投稿しよう!

197748人が本棚に入れています
本棚に追加