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ダイキさんは浅田さんから目が離せない私にすぐに気付いた。
浅田さんを見つめる視界の端で、ダイキさんが私の顔と浅田さんの顔を交互に見ているのがわかる。
「翔子ちゃん?どうしたの??浅田のこと知ってんの?」
私はその問いにも答えられず、言葉に詰まって浅田さんを見つめることしか出来なかった。
浅田さんも不思議そうな顔で黙ったまま私を見つめている。
しばらくの沈黙の後、先に口を開いたのは浅田さんだった。
「何か?」
浅田さんのドライな目線が刺さる。
「い、いえ!知り合いに似ていたもので……」
私は慌てて取り繕った。
まさか、、、私がデブスな元部下だって、バレてる!?
「ふ~ん……」
ところが浅田さんはそっけなく返事をすると、直ぐに隣の女の子と話し始めた。
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