CLUB rainbow

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「そうだね~。いいよ!今日、起きてから肉まんしか食べてないからお腹空いてるし!おいしい物ごちそうしてよね!」 アカリさんは屈託のない笑顔で、そう言った。 真っ白な八重歯が、とても愛らしい。座っていてもわかる小柄な女性で、さっぱりとした話し方のせいか、親しみやすい印象だ。 艶っぽいマホさんとは正反対。 マホさんが百合の花なら、アカリさんはひまわりだ。 我がアイドル晶子さんは、雨上がりのアジサイ。 小さな花が集まって咲く様子は、晶子さんの仕草や言葉遣い、ささいなことにも華がある、そんな魅力に溢れた花の集合体。 おまけにダイヤモンドみたいな雨の名残の雨粒をキラキラと纏って、ゴージャス且つ清楚。 あーもう 完っ璧。 晶子さんは、アカリさんにもマホさんにも決して見劣りしない。 晶子さんみたいになりたい。
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