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「そのライター、やるよ」
そう言うと、浅田さんは私の前にグイッとグラスを突き出した。
私はそれが、テーブルの下のライターを拾わずに、酒を作れという意味だとわかった。
「すみません。じゃあ、遠慮なくいただきます」
私は、ライターを素直にいただいて、浅田さんのお酒を作り始めた。
すると、丁度アカリさんが帰ってきた。
「ただいまー!あ、翔子ちゃん、ごめんねー!」
私の作りかけのお酒を、手早く自分の手元に引き寄せ、アカリさんはお酒を作り始めた。
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