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「多分、次に来た時も一緒に指名してくれると思うから、その時はよろしくね」
「はい!よろしくお願いします!
もし指名してもらえたらですけど……」
「してくれるわよ!
純情そうで気に入ったって言ってたから。じゃあまたね」
マホさんはそれだけ言うと、ニコッと笑って更衣室の方へ歩いて行ってしまった。
田中さんから聞いた話が、ふと頭をよぎる。
あの話は、田中さんが嘘をついてるだけのような気がする。
だって、マホさんは体を売るような人に見えない。
マホさんが更衣室に入るのと入れ替わりに、アカリさんが更衣室から出てきた。
アカリさんは既に着替えを済ませ、ピアスを付け替えながら七原さんと話しをしている。
アフターに行くために急いでいるのだろう。ひとつひとつの動作が機敏だ。
私は、何をしたら良いかわからず、浅田さんから貰ったライターを眺めながら、田中さんが座っていた3番テーブルに座っていた。
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