CLUB rainbow

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「そのライター、シンチャンのでしょ?浅田シンチャン」 あぁ、そういえば、浅田さんは慎吾って名前だったっけ。 ダッチャンとはダイキさんのことか……。 え?でも何でライターを渡さなきゃいけないんだ? 「ねぇ、アタシの話聞いてるわけ?」 「あの、えっと、これは……」 アカリさんは私の話を最後まで聞くことはなく、ライターを素早く私の手から奪った。 「アタシから返しとくから」 アカリさんは威嚇するように、一度だけテーブルを叩いてから、きびすを返してあっという間に帰ってしまった。 店の入り口で「お疲れ様ー!」とアカリさんの声がした。
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