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しばらくすると、晶子さんがバックルームから出てきた。 「良かったぁ。残ってました」 晶子さんはシャンパンゴールドのリボンが付いている小さな箱を3つ持っていた。 「これ、少し前のノベルティだったんです。お買い上げしていただいた方に、差し上げていた物で、それの余り物なんですけど、もし良ければ…。」 「本当ですか!ありがとうございます!」 なんて優しい人なんだろう。 私のためにわざわざ探してくれたんだ。 でも、貰っちゃっていいのかな? 「これ、貰っちゃっていいんですか?怒られたりしませんか?」 「バレたら怒られちゃいますね。だから内緒で」 晶子さんは人差し指を口にあてて、ウインクをした。
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