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「お待たせー」
晶子さんがコートを羽織りながら、バックルームから出てきた。
晶子さんは他の店員さんに「お疲れ様でした」と挨拶をして、私と一緒に店を出た。
どこに行こうかと相談した結果、二人で少し街を歩く事にした。
晶子さんはこれから友達に会い、ご飯を食べに行く約束をしているらしいので、ご飯は食べられないし、喫茶店でお茶するだけじゃつまらないという結論に至ったのだ。
雑貨屋の面白グッズコーナーで、変なお面を着けて笑い合い、晶子さんの家で使う花瓶を二人で選んだりした。
花瓶なんて私の実家には置いてなかった。
ただの一度も。
4500円の花瓶を買う晶子さんにビックリしたし、育ちの良さを感じた。
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