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5番テーブルまで歩くと、私の緊張は驚愕に変わった。
紺色のニット帽に、サラッと羽織ったジャケット。
読者モデルの休日みたいなテーマの服を纏い.テーブルに座って私を待っていたのは、浅田さんだった。
晶子さんとは偶然を装って接しているのに、浅田さんと私の間には本当に偶然が多い。
偶然和み屋で会ったり、rainbowで会ったり……。
それも初日に。
でも、今回は偶然ではなく、浅田さんは私に会いに来たのだ。
今日は、偶然じゃなく必然。
どうして私を指名したんだろう。
アカリさんがいないから……?
「いらっしゃいませ。失礼します」
私はゆっくりと隣に腰を下ろした。
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