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そんな事を考えながら立ち尽くしていると、
「今日、新しく入ったばかりの服があるんですよ!」
店員さんは私の背中に優しく手を回して、新作が並ぶ棚まで誘導してくれた。
自分の背中の肉が憎らしい。
「コイツ背中の肉ブヨブヨじゃん」
なんて、思われていたらどうしよう……。
急に恐ろしくなって、店員さんの手を払いのけたい気持ちになった。
汗が出る。
目眩がする。
心臓が壊れたみたいに高速で脈打つ。
私は混乱し、立って居られずにしゃがみ込んでしまった。
「大丈夫?顔色悪いよ?ちょ、汗すごいよ!!マ、マミちゃん!レジの横のお水ちょうだい!」
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