偶然じゃなく必然

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更衣室の扉を開け、私はますます重い気分になった。 アカリさんがちょうど着替えを終えたところだったのだ。 休みだと思っていたアカリさんは、ただ出勤が遅れていただけだったのだ。 と、いうより、同伴? 同伴のシステムがよくわからないけど… 「おはようございます」 私は目を合わせずに、挨拶をした。 もちろん返事はない。 アカリさんはドレスの肩紐を直しながら、荷物を乱暴にロッカーに詰め込むと、思いきりロッカーの扉を閉めた。
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