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「翔子ちゃん、お疲れ様。よく頑張ったね!」
七原店長は、そう言って私に封筒を渡してくれた。
「はい!」
飛び跳ねたいくらいの嬉しさと達成感で鼻の奥がツンと痛くなる。
「明日と明後日、連休だろ?ゆっくり休んで。それともデートで忙しいかな?」
七原店長がいたずらっ子のように笑う。
「家でゆっくりダラダラしますよ~」
デートの予定どころか、そもそも人間と会う予定がないのだ。
「でも、本当にごめんな。無理言って出勤してもらっちゃってて。この1ヶ月で2回しか休んでないだろ?疲れてそうだし、体をゆっくり休めて」
七原店長が心配そうに私を見つめた。
「いいんです。なるべくたくさん働きたいし、逆に感謝してます。二連休までもらっちゃって、本当にありがとうございます!」
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