新天地

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店員さんは少し不思議そうな顔をした後、 「良かった! ビックリしちゃったよ!」 と魅力的な唇を横に広げ、元気に笑って答えてくれた。 私はしゃがみ込んだまま、なるべく小さな声で、店員さんに頼んでみた。 「服、選んでもらえませんか?」 この人から、買いたい。 この人に選んでもらったら、私も素敵な女性になれる気がする。 店員さんは私の頼みを快く引き受けてくれた。 一緒に買い物しているようで、ワクワクする。 店員さんは、うつむいた顔も横顔も、見れば見るほどに美しい。 色白で、上品な色にカラーリングされたロングヘアが、とても似合う。 ハーフアップっていうのかな? 素敵な髪型。 清楚さと色気を持ち合わせたナチュラルメイク。 店員さんによく似合う、セクシーで大人っぽくて、それでいて清楚な服がずらりと並んだ棚から、私に似合う服を選んでくれた。 お金を払うのが、ちっとも苦じゃなかった。 あ、お化粧品も買わなくちゃ……
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