197747人が本棚に入れています
本棚に追加
/720ページ
店員さんは少し不思議そうな顔をした後、
「良かった!
ビックリしちゃったよ!」
と魅力的な唇を横に広げ、元気に笑って答えてくれた。
私はしゃがみ込んだまま、なるべく小さな声で、店員さんに頼んでみた。
「服、選んでもらえませんか?」
この人から、買いたい。
この人に選んでもらったら、私も素敵な女性になれる気がする。
店員さんは私の頼みを快く引き受けてくれた。
一緒に買い物しているようで、ワクワクする。
店員さんは、うつむいた顔も横顔も、見れば見るほどに美しい。
色白で、上品な色にカラーリングされたロングヘアが、とても似合う。
ハーフアップっていうのかな?
素敵な髪型。
清楚さと色気を持ち合わせたナチュラルメイク。
店員さんによく似合う、セクシーで大人っぽくて、それでいて清楚な服がずらりと並んだ棚から、私に似合う服を選んでくれた。
お金を払うのが、ちっとも苦じゃなかった。
あ、お化粧品も買わなくちゃ……
最初のコメントを投稿しよう!