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晶子さんの店を出て、化粧品を買い終えた頃には、外はもう薄暗くなっていた。
体が重い。
歩くたびに足の裏がビリビリする。
疲れた…。
すぐにでも横になりたい。泊まる所を探さなくちゃ。
お金の節約のために、安く泊まれる所を探さなくてはいけない。
けれど一刻も早く体を休めたかった私は、駅の近くのビジネスホテルにあっさりと決めてしまった。
初めての経験に四苦八苦しながらなんとか部屋をとり、チェックインすることが出来た。
部屋に着くと荷物を放り投げ、真っ先にテレビを付ける。
そして死人のようにベッドに倒れ込む。
こんなに疲れていなかったら、ゆっくりと体を洗った後に、パリッとした真っ白なシーツを堪能できたはずだ。
しかしそのまま動く気になれず、ぼんやりとテレビを眺めていると、最近人気の若手女優がお菓子のCMに出ていた。
よほど疲れていたのか、お菓子のCMを見終える前に眠ってしまった。
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