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どれくらい寝ただろう…。
私ははっとして目を覚ました。
【寝すぎてしまった!】
時計をみると12時を回っている。
「やばい!
チェックアウトの時間過ぎてる!!」
するとテレビから深夜番組のオープニングソングが聞こえてきた。
しばらく状況が理解できなかった。
あぁ…
なんだ
全然寝てないじゃん。
昼までぐっすり眠ってしまったと思ったのに、実際は夕方から深夜まで数時間寝ていただけだった。
馴れない土地に来たばかりで気が張っているのだろう。
ガッチリした図体や顔に似合わず、私は予想以上にデリケートな人間らしい。
知らない部屋でテレビの音だけが響く。
なんだか急に寂しくなった。
カーテンを開け、窓際に座って街を見る。
あちらこちらでネオンがチカチカと光っている。
昼とは違う、夜の顔をした街。
ちょっと外に出てみようかな
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