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「服が欲しいんです!
急いでるんです!」
マミちゃんは右の眉をクイッと上げて、顔を動かさずに眼球だけを上下にゆっくりと動かし、私の体に視線を這わせる。
この視線はあの時と同じだ。
高校一年の時、同じクラスだった女の子数人が、バスケ部の先輩数人と遊びに行くことになった。
要するに、校内コンパみたいなものだ。
「アナタも来る?」
私が誘われた理由はわからない。
多分、リーダー格の女の気まぐれだろう。
もしくは、引き立て役に抜擢されたのかもしれない。
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