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それでも私は嬉しかった。
もしかしたら友達になってくれるかもしれないという淡い期待を抱いていたのだ。
約束の前夜は、旅行の前夜のようにワクワクしてなかなか寝付けなかった。
当日になり、私はお母さんのよそ行きのワンピースを借りて、待ち合わせ場所のカラオケ店まで向かった。
カラオケ店で私を見た時の、彼女たちのあの視線。
それが今、マミの目から私に向けられている。
見えない鋭いナイフで切り裂かれているようだ。
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