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「あ、浅田さん!?」
「よぉ!お前、何やってんの?」
「あ、あの……」
ミノルさんに会いに来たなんて口が裂けても言えない…。
「もしかして、お前もミノルのファンかぁ?」
私はドキッとして、カウンターの女性達を見た。
どうやら彼女達にとって、私ごときは敵ではないらしい。
「不細工に勝ち目はないわよ」と言わんばかりにニヤニヤと私を見ていた。
「いえ、あの……私は……」
「なんだ。買い物帰りね。服買ったのか」
浅田さんは晶子さんの店の袋を指差していた。
「はい……」
浅田さんはつまらなそうな顔をして、私の隣に座った。
浅田さん、女の子の服屋さんに詳しいんだ……。
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