美しきサイボーグ

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私は当初の目標を達成すべく、あのコーヒーショップを目指した。 コーヒーショップに入ると、迷わずカプチーノを注文する。 でも前回とは少し違う。 前回は口頭でカプチーノを注文したが、今回はメニューに書かれたカプチーノの文字を指差して注文した。 だって、ピカピカのネイルを見せ付けたいから。 初めてのスカルプ 初めてのジェルコート 私の爪はツルンとした質感で、傷一つない。 光に反射して、キラキラと輝く。 私はカプチーノを飲みながら、テーブルに爪を当ててピアノを弾くように指を動かし、カチャカチャと音をならしてみる。 カプチーノと爪だけで、こんなにも甘美な時間を過ごせるのは世界中で私だけではないだろうか。 幸せ過ぎてゾクゾクする。 私はもう完璧に、昔の自分を克服したのだ。 デブだのダサイだのと私を蔑む敵は、ここにはいない。 私はテーブルの上に、空になったカップをゆっくりと置いた。 さて、そろそろ晶子さんの店に行こう。
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