197748人が本棚に入れています
本棚に追加
「おはようございまーす」
スーツ君は店内に入るなり、大きな声で挨拶をした。
厨房(?)らしき場所や、豪華な柱の陰から返事がチラホラ聞こえた。
もう夕方なのに「おはようございます」とは、なんだか不思議な感覚だ。
店内には数人の男性が居るが、女の子が一人も居ない……。
緊張で口の中がネトネトする。
スーツ君は、入り口の近くのソファーに私を座らせた。
「君、ちょっとここに座って待っててくれる?今から店長呼んでくるから」
「はい……」
それだけ言い残すと、店内の奥へと消えてしまった。
最初のコメントを投稿しよう!