CLUB rainbow

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「おはようございまーす」 スーツ君は店内に入るなり、大きな声で挨拶をした。 厨房(?)らしき場所や、豪華な柱の陰から返事がチラホラ聞こえた。 もう夕方なのに「おはようございます」とは、なんだか不思議な感覚だ。 店内には数人の男性が居るが、女の子が一人も居ない……。 緊張で口の中がネトネトする。 スーツ君は、入り口の近くのソファーに私を座らせた。 「君、ちょっとここに座って待っててくれる?今から店長呼んでくるから」 「はい……」 それだけ言い残すと、店内の奥へと消えてしまった。
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