天才投手

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キーンコーンカーンコーン 一年二組の教室。 先生「は~いみんな!部活希望の紙は書きましたか?書き終わったら提出してくださ~い!」 30歳前後の女の担任教師が教卓のところに立ち、手を叩いて呼び掛けると、生徒らは次々と教卓の上に提出していく。 教室内では、何部にしたなどの話題が聞こえる。 そんな中、部活希望の紙を提出し終えた次郎は、誰とも話さず、自分の席である窓際の席に座り、机に突っ伏していた。 「おい、尾崎は何部にした?」 クラスメートの男子が、次郎の机の所に来て尋ねる。 尾崎「いや、俺は何部にも入いらねぇ」 次郎はだるそうに顔を上げて答えた。 次郎はそんな話をしたくないからだ。 「いいのか何もやらなくて?帰宅部ってことだろ。暇じゃねぇか?」 尾崎「いいよ。別に・・・何にもやりたくねぇし」 答え終わった次郎は、また机に突っ伏す。 次郎に聞いてきたクラスメートは、次郎と話していても詰らないので、他の友達のところに行ってしまった。
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