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次郎の過去に動揺し、無言で俯く野球部一同。
杉下「すまなかった。嫌なこと聞いてしまって・・・」
重い沈黙の中で、最初に言葉を発したのが杉下。
今の話でちょっと涙ぐみ、杉下の声は枯れていた。
尾崎「いえ・・・」
杉下「でも大丈夫だよ。俺たちは黙っていなくなったり、裏切ったりしないから。約束するよ。なぁみんな!」
目に涙を浮かべながら、周りの部員達に呼び掛ける。
「お・・・おぅ」
いきなりの事に驚きながらも、他の野球部員は少し遅れて返事をした。
木田「だから野球やろうぜ!!尾崎!」
そう言って、木田は次郎の右肩をポンッと叩く。
次郎は涙を流した・・・今まで我慢していたのが溶けたかのように・・・
尾崎「俺はもう野球はやらな・・・」
次郎が野球はやらないと言おうとしたとき、杉下が次郎の両肩をがっしりと掴む。
杉下「過去に縛られちゃダメだ!少しずつ前に進まなきゃ何も変わっていかない!だから俺達と一緒に野球をやろう!前に進むんだ尾崎君!!」
杉下の熱意のある言葉に負け、次郎は涙ながらに小さく頷く。
その瞬間、野球部一同歓喜と笑顔が広がった。
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