天才投手 復活のマウンド

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そして練習試合当日、十波中学校のグラウンド。 今日は、雲ひとつない快晴の日だった。 青ヶ丘の部員たちが、三塁ベンチに入る。 木田「なぁ、十波って強いのか?」 木田がふと疑問に思い、近くにいる村上に尋ねた。 村上「ああ、結構強いらしいぜ。秋の大会では県大会まで行ってるからな」 木田「なんでそんな強いとこが、うちを相手にすんだ?」 県大会までいく強豪が、万年一二回戦止まりの自分らと試合するのが不思議に思った。 村上「近いから良くやるらしいぞ。監督同士、仲が良いらしいし」 何気にいろんな情報を知っている村上の答えに、木田はなるほどと納得した。 尾崎「まあ。相手が強かろうが弱かろうが、初試合だし全力でいく!」 次郎は自信に溢れた笑みを浮かべながら言う。 木田「そうだな!」 そんな会話をしていると、十波の野球部員がグラウンドにやって来た。 すると西沢監督が十波の監督に挨拶に行く。 西沢「どうもどうも。板東さん。お久しぶりです!」 板東「今日はよろしく頼むよ」 (板東は十波中の監督) 次郎の中学デビュー戦が、いよいよ始まろうとしていた。
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