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両者一回は三者三振に切ってとり、次郎が二回のマウンドに上がる。
尾崎(次は四番か・・・。県大会まで行ったスラッガー、油断できねぇな)
次郎は打席に向かおうとする、十波の四番を見ながら警戒心を強めた。
上田「レベルの違いを見せてやれ!安仁屋(あにや)!!お前なら出来る!」
上田は安仁屋に期待して言う。
安仁屋「・・・・・・」
安仁屋はかなり集中しているため、上田に返答せずに黙って打席に向かう。
そして左の打席に立って構える。
尾崎「へっ!打てるもんなら打ってみろ!!」
次郎は臆することなく自信満々に振りかぶる。
第一球目、内角にストレートがズバッと決まった。
そして二球目は、ライト線にファール。
尾崎「バットに当てやがった・・・!」
二球目で当てられた事に、次郎の心に少しの焦りと悔しさが混じる。
尾崎(仕方ねぇ。外角低めギリギリを狙うか!)
外角低めコーナーを突くストレート!
「カキーン!!」
鋭い金属音と共に、打球は外野の頭上を越えていった。
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