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センター方向への特大ホームラン。
十波ベンチからは歓声が上がる。
「よっしゃー!!ホームランだぁ~!」
十波の全員が一斉に喜んだ。
上田「ほんとに打っちゃうとはね。驚いたよ」
ダイヤモンドを一周して戻ってきた安仁屋と、ハイタッチを交わす。
見事なまでに完璧に捕らえられ、次郎は暗い表情で下を向く。
それに気付いた木田が、マウンドに寄って来た。
木田「どんまい。気にすんな、俺がバットで取り返してやるよ」
次郎が落ち込んでると思い、木田は自分の胸をポンと叩いて励ます。
尾崎「すまない」
次郎は俯きながら答える。
木田「まだ二回じゃねぇか。しまっていこーぜ!」
木田は笑顔で言うと次郎の左肩を叩いた。
尾崎「おぅ!」
木田の言葉で少し元気が出たのか、次郎は五番、六番、七番を連続三振に切ってスリーアウト。
そしてベンチに帰り、続いては青ヶ丘の攻撃!
木田「キャプテン頼みますよ!」
自分の打順が近い事で、そわそわしている木田は杉下に言った。
杉下「分かってるよ」
杉下は笑顔で返し打席に向う。
しかしボール球を打たされて、あっさり内野フライに倒れた。
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