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四番安仁屋を三振させた次郎のボールの正体は?
安仁屋「落ちた・・・!?」
そう呟きながら、目を見開いて安仁屋は呆然と立っている。
上田(変化球か・・・ここにきて落ちる球を投げられたら、空振りするのも仕方ない)
今日初めての変化球に、いきなり対応するのは不可能だと上田は見ていた。
木田「今のってフォークか?それにしては速い球速だったが・・・」
木田は見たことない球種だったので、不思議そうに次郎に尋ねる。
尾崎「ちげーよ!スプリットって変化球だ。フォークより落差はないけどスピードが速いんだよ」
無知な木田に、笑顔で次郎は説明する。
木田「スゲー!こんな球も隠し持ってたんだな!直球だけだと思ってたよ」
凄まじい変化球を持っていた次郎に感心し、木田は目を輝かせながら言う。
尾崎「あのなぁ~、直球だけで通用する世界じゃないからな!まあ本当はこの試合使いたくなかったけど、前の打席ホームラン打たれてちゃな」
次郎は、ベンチに戻っていく安仁屋の背中を見ながら、苦笑いを浮かべる。
安仁屋相手に直球だけでは、また打たれると判断した次郎は唯一の変化球を解禁したのだ。
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