天才投手 喧嘩

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投手戦となったこの試合は、1ー1の同点で迎えた最終回、次郎のサヨナラホームランで、見事に1ー2と青ヶ丘中学校がサヨナラ勝利を収めた。 十波ベンチはまさかの敗戦に驚きを隠せない。 打たれた上田はマウンド上で一人呟いていた。 上田「まいったね。ちょっと甘くなったけど、外角のカーブをあそこまで持ってかれるとは・・・。尾崎か・・・とんでもない奴が現れたな」 ホームインして、ベンチから飛び出してきた皆と、喜びあっている次郎を上田は見つめた。 主審「1ー2で青ヶ丘中学校の勝利!!」 「ありがとうございましたー!」 その後両者整列し、互いに帽子を取って挨拶をした。 上田「尾崎・・・楽しかったよ。今度やるときは負けないからな」 そう言って握手をしようと右手を出す。 尾崎「えぇ、また」 上田と次郎はガッチリ握手を交わした。 そして帰り道・・・ 杉下「まさか本当に打つとはね」 杉下は改めて次郎のホームランを思い出しながら言う。 尾崎「まあ天が味方してくれたんでしょう」 次郎は復活試合を見事勝利で飾ったのであった。
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