天才投手 喧嘩

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勝負の第五球目!! それはど真ん中へのストレート!! 木田は負けじとフルスイング! 「カキーン!!」 芯で捕らえられたボールは、勢いよくセンター方向に高く飛んでいった。 「すげぇー」 ほとんどの部員は、打球が飛んだ方向を見上げながら呟く。 木田「か・・・勝った、勝ったぞ!!よっしゃー!!」 木田は両手を上げて喜びを爆発させる。 西沢「木田と尾崎の勝負は木田の勝ちだ!じゃあ尾崎。約束通り木田に謝れ」 次郎は木田の前に歩み寄る。 尾崎「悪かったな。エラーであんなに怒鳴って・・・すいませんでした」 次郎は帽子を取って、木田に頭を下げた。 西沢「これでいいか?木田」 西沢は木田の方を向いて聞く。 木田「はい・・・。こちらこそ真剣に守備をしてなくてごめんな・・・尾崎」 結局互いに謝り、次郎と木田は握手を交わした。 その後すぐに西沢が次郎を部室に呼び出す。 西沢「一つだけ聞くぞ。最後の球、力抜いただろ?」 西沢は見通すように次郎に聞く。 尾崎「どうでしょうね?ご想像にお任せします」 小さい笑みを浮かべながら答えた次郎は部室を出ていった。
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