プレスサンドイッチ

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プレスサンドイッチ

果たしてそれはサンドイッチと言えるのかどうか疑問な、そんなお話。   僕は恋と女に溺れやすい男です。紹介された一人の女性が、それはもうすさまじかったです。   まず見た目。 あれは“鉄人○8号”と形容するのが一番しっくりくるかもしれない。   クッキ○グパパごとく逞しい下顎。 初対面の時の髪型。 超○ハルクを思わせる体つき。 身長は僕より低かったけど、まちがいなく勝てない。勝てる気がしない。   正直会った瞬間麻酔薬を撃ちこんで回れ右したかったけれども、失礼なのでやめました。   くそぉぉぉ、プリクラだったらこんなアゴじゃなかったのに。   あと体形もいまいちわからなかったのに。   彼氏いる、ってきいたから『ぉお~彼氏いるくらいだし』と思ったのがまちがいだった。   機械は機械の彼氏がいたのか!くっ……と思いつつ我慢して二時間くらい頑張りました。   僕の友達のまわりでは“鉄人”が通称になっていたので鉄人にします。   鉄人と歩きたくなかった。 だから誰もいない暗い公園でひっそりと時間を経つ手段を選んだんです。   「あ~、やらしい事考えてる?」   こんな発言しだしました。 ぶっっっっっっ殺しますよ?   「違うって!俺、あんまりごたごたした場所って好きくないからなぁ」   「そうなんだ、ゴメンね?」   許すわけなかろう……。   「おぅ、気にすんな」   表面はイイ人です、僕。 だってそうでしょ? いきなり「不愉快だ!帰る!」なーんて……言えばよかった   そんなこんなで帰ることに。ちゃんとメールも続けてました。この一つの石がやがて大きな波紋を生み出し、広がっていくかもしれないからです。  
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