伝説の勇者K

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伝説の勇者K

高校のツレの一人です オタクなのになかなか面白い事をシャベるので、僕はそいつの事が好きでした 当時オタクに偏見を持っていた僕の心を真逆のものへと方向転換させた人物だとも言うべき人です ザ・恩師 なんてコレっぽっちも思ってないけれど、それでも良いヤツには変わりありません よくわからない女の子のキャラについて語られる事もしばし その都度僕は鼻くそをほじくりながら「ふんふん」とテキトーな相槌をうって会話を成立させていました 全く正反対の人生と価値観を歩む僕たちが何故仲良くなれたのか いいえ 何故僕がそんな彼と付き合いを維持していたか… きっかけがあるんです 一緒に下校をしていたある日 僕たちの真横を猛然と駆け抜ける陰が一つ バイクです 実は彼、バイクなどをふかしているヤツを見かけると通り過ぎた後で引くくらいキレまくるというすごく勇敢な方だったのです! 顔を引き攣らせながらも僕は思いました あ……コイツ、おもしろっ コネ子猫は面白い者を拒みません
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