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美依が五歳になったばかりの頃。
近所の公園に子猫がダンボールに入れられて捨てられているのを見た美依は,急いで家に帰り,牛乳とにぼしを手にして公園に戻った。
子猫が牛乳をおいしそうに飲み始め,一安心した美依の後ろから多くの猫の鳴き声がしてきた。
後ろを振り返ると,十匹以上の野良猫が美依の手にしていたにぼしの匂いにつられてやってきていたのだった。
「おなかすいたの?これあげる♪」
握っていた手を広げた瞬間,その場にいた猫達が幼い美依に飛びかかってきた。
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