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―うわぁ~大人っぽいなぁ。うらやましい。
学校に近づくにつれ,学生たちが多くなってきた。
そしてその学生たちのほとんどが,美依の方を見ていた。
―う…。もしかして自分幼すぎるのかな。
美依は自分の容姿の良さにまったくの無自覚だったため,自分に向けられている視線がどういうものなのか理解できていなかった。
一週間前にされたクラス発表の通りに,美依は自分のクラスに向かった。
教室はすでに多くの新入生でにぎわっており,美依は同じ中学校の友達を見つけてそっちの方に近寄っていった。
「おはよぉ。みんな制服似合ってるね♪」
美依の登場に,クラス中が先程までとは違うざわめきになった。
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