2/21
21人が本棚に入れています
本棚に追加
/219ページ
私はどこにでもいる普通の学生だった。特に得意なこともなく苦手なこともなかった。 ただ一つ、私は腐った果実だった。 不器量で余分な重みが付いた私はどこから見ても、同年代の彼女たちのように瑞々しい果実には近づけないモノだった。 神様は常に残酷なことをする。天は人に二物を与える。私には一つもくれなかったように、必ず差があった。
/219ページ

最初のコメントを投稿しよう!