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とてもじゃないが、有宇の顔なんて見られない。
見てしまったら、有宇から自分を引き剥がすことができなそうだ……
アイスのカップに視線を落とし、話し続ける。
「俺、今も、好きなやつがいるんだ」
そう、もう諦めようと思ったけれど。好きだという気持ちは抑えられなくて。それでも、決めたんだ……
「でも、俺の気持ちは伝わりそうにない。好きだとも、伝えられないんだ」
有宇を失うのが怖くてためらった告白なのに、こうやって有宇を失おうとしているんだ。
全く、俺は馬鹿だよな………
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