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「聞かされていませんでしたか?旦那様のご意向です。七瀬様。貴女は千昭様の専属メイドですが、まだお若い。学生は今しか出来ないのですから。なので、七瀬様には千昭様と同じ学校に通ってもらうのです」
和臣の話に七瀬はキョトンとした。
「着替えろよ。学校に遅れるぞ」
千昭に腕を引かれれば制服と靴と共に、浴室へと入れられた。
まだ情報が整理で来てない頭で、仕方なく制服に着替えた。
すると驚くほどにサイズはピッタリだ。革靴のサイズも。
不思議に思いながら、浴室から出て来れば、和臣がまだいて千昭と話せていた。
先に和臣が気付いて、お似合いですよと、七瀬に微笑む。
「似合うじゃん」
七瀬は照れ臭くて、俯いてしまう。
変わりに千昭はクスクスと笑う。
「そうだ。和臣がいいものを持って来てくれてな」
そう言って、千昭は小さなホワイトボードとマジックペンを七瀬に渡した。
「あ、サイズぴったりだったろ」
ハッとして、コクコクと七瀬は頷いた。
「見た目で大抵わかったからな。ま、ピッタリなら良かった良かった」
ニヤリと不適に微笑む。
(えっ…)
直感的にそれほど、女性の身体を知り尽くしているのかと思った。
「さ、朝飯食って、学校行こうぜ」
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