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「捨てたんじゃないよ、逃げ出したんだよ、可愛がってた猫なのに…可愛がってた猫が逃げ出したことによって猫には愛想が尽きたんだ」
「はて…逃げ出した?あの猫が逃げ出すような猫じゃないぞえ」
「すみません!!悪いのは私です!!」
と、そこには裕一の母さんが。
「ずっとこの子は猫にかまってたのです、それでまともに外で遊ばなくなり、私と父が捨てたのです。懐いてた猫を捨てるのは大変でした、父が恨まれてもいいからハエ叩きで叩いたりしました。だから…」
「もういいですよ…部屋から出ていってもらえますかの?」
じぃじが冷たくそう言う。
親子二人は頭を下げて出て行った。
「そうだったのか…じぃじも悪いことをしたの…」
遠い外を眺めた。
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