朦朧

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とりあえず、義隆が使っていた毛布を零に掛ける     薬と、体に優しいもの、後で、氷嚢になるものを作らなくては             「それ程、この餓鬼は俺が嫌だってことだろ」     「僕は、零に構うなって言った。構ったの?」     「多少な」     「義隆」         あれ程、構わないでと言ったのに             「嫌いな奴と、隣に。まして、一緒のベッドに寝たがる奴は、まず居ない」     「それなら何で、教えてくれなかった?」   僕は間違っていた?           「聞かれなかった。そんなに、この餓鬼が気になるか?」     「熱を出しているんだ。心配するのは、飼い主として当然だろう」     「確かにな。結果的に分かったからいいだろ?アキ、飯。後、服借りるからな」           義隆は、部屋を後にする   思わず溜め息が出るのは、義隆対して        
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