朦朧

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その間に、顔を洗って戻ってくると、テーブルの上には、ご飯と漬け物が置いてあった     座った途端に、焼きたての卵焼きも目の前に置かれる           「もう少ししたら、魚も焼ける」   短時間で仕上がるような料理を何点かと、味噌汁を作り終えると、アキも座る           「時間は大丈夫?」   俺の出社時間を気にしているらしい           「まだ余裕ある」     「そう。義隆…僕は間違っていた?」       また、犬の心配か       「間違ってないって言っただろ。お前は、アレが、具合が悪いのも、廊下に寝るのも知らなかったんだ」     知らないのは当然 具合が悪くなったのも、廊下で寝たのも俺のせいだし        
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