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ダブルベッドを占領しながら、寝返りを打つ
汗臭いと言うか、酸味臭のような臭いが鼻につき、とりあえず原因であろう掛布団を掴むと、脱衣場に放り投げた
転がっていた瓶とペットボトルは放置する
片付けとけって言ったのに
あのまま、逃げ出せばいい
二度と傷付かないで済む
再度、ベッドに寝転がる前に、サイドテーブルに置いたままだった自分の水を一口、口に含む
すっかり、常温に馴染んで、ぬるくなっている
最初から、あの餓鬼を抱くつもりはなかった
元々、女しか抱いたことがない俺が、アキ以外の男相手に、本気で勃つわけがないのはわかりきっている
アキは特別
本気だからこそ、アキが受け入れない限り、抱くつもりはない
抱くことは簡単
だが、それは意味はない
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