215人が本棚に入れています
本棚に追加
/29ページ
意識が朦朧とするのは、眠りたくても、眠れなかった証だと思う
背中を思いきり押された勢いで、崩れ落ちる
「何?」
扉の向こうには、不思議そうなアキの声
部屋から出ようと、扉を開けたら、おれにぶつかった反動で、また閉まったのだから、当たり前の反応だと思う
「零?何しているの?」
アキが出れるように、身を退けると、アキが見下ろしていた
「アキ、おはよ」
「おはよう。零は廊下で何をしているの?」
「寝てた」
本当は、一睡も出来なかったけど
「ベッドで寝なかったの?」
「うん」
「何で?」
その質問に、思わず、笑いが込み上げてきた
最初のコメントを投稿しよう!