逸平 23歳

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「はい、おかわり♪」 マスターがグラスを置いた瞬間、隣のサラリーマンが大きな溜め息をついた。 「はぁ~~~」 「本田さん~そんな溜め息ついて~」 マスターとサラリーマンの会話が始まった。 「マスター聞いてよ!X'masだってのに、別れた女房が娘に会わせてくれないんだよ!せっかくプレゼントも買ったのに…」 「本田さん…ほら!まだ10時前だし!もう一回奥さんに電話して頼んでみたら!?」 「どぅせ無理に決まってんだ…」 そんな会話が聞こえてきてたが、マスターがボックス席のカップルに呼ばれて、会話は止まった。
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